一戸建ての家を購入して1年後、転勤した。それでも家のある駅からJRに乗って30分で行ける街への転勤であるから、会社の都合が許せば自宅に帰れた。基本的には寮に入り単身赴任の生活にした。寮と新築住宅は天国と地獄の生活を経験したことになった。その翌年、また転勤した。転勤は元の街に戻れたので自宅通勤になったのだが、収入が大幅に減る転勤であった。ローン返済計画が大幅に狂ってきた。妻は耐えかねてパートに出た。そして、子供は高校、大学へと進学するようになった。給料は一向に上がらない。
父が家を持った以降の10年間のように大幅なベースアップにならない。むしろインフレどころかデフレに傾いてきた。家計はますます火の車。格言的に言われていることは「家を建てたら禍に気をつけろ」です。正にその禍に逢ったようなものであった。今にして思えば、その禍に立ち向かう術はあったと思うが、自らその禍に流されてしまった。それ以降といものは、常に家計とローン返済と、子供の教育とそして私の金遣いの問題であった。
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